くるくるワイドをはじめるには最低資金はいくら必要なんだ?

今回はデモ口座とかくるくるワイドを実践するための準備の話を書くつもりだったんだけど、ちょっと予定変更。

くるくるワイドの練習用のデモ口座を調べてて気づいたんだけど、くるくるワイドをはじめるには結構資金が必要な感じなんだよね。100万円とは言わなくても、最低でも50万円くらいは必要かなって思う。

ちなみにデモ口座ってのは仮想の資金で取引するFX口座のことね。実際のお金を使う前の練習とか、FX取引のアプリを試すのに使ったりすることが多いかな。

魚屋さんの「くるくるワイド投資術」では20万円ではじめるケースも書いてあるけど、これは逆行幅を限定して20万円を捨てたつもりで運用するやり方だから、本来のくるくるワイドの本質からは外れているのでちょっと違うと思うんだよね。

とりあえず最低でも50万円必要となるとなかなか厳しいよね。

いきなり50万円をFX投資に使える人もなかなかいないでしょ。ましてや主婦なんですから

できれば10万円くらいではじめられて毎月2万円くらいの利益が見込めるってのが理想なんだけど

毎月2万円あったらちょっとおいしいもの食べに行ったり、3ヶ月くらい貯めて旅行にいったりとかいろいろ夢が広がるよ。楽しいよ

そう夢のために私は頑張ったんだよ。昨日夜更かしして10万円でできるくるくるワイドの方法を考えました。

くるくるワイドをそのまま10万円の資金で実践するのは難しいので、いくつかアレンジしたけど10万円でばっちり運用できるよ。やったね!

10万円からはじめるくるくるワイドのやり方は次回解説します。

今回はなんでくるくるワイドをはじめるには最低50万円の資金が必要なのか、低資金ではじめるための課題の話にちょっと付き合ってください。

くるくるワイドを低資金で実践するには3つ問題があります。

  1. 最低通貨量の問題
  2. レバレッジと証拠金からくる資金効率の問題
  3. トラップ、システムトレードの問題

「最低通貨量」「レバレッジ」「証拠金」またはじめて聞く言葉が出てきましたね。この辺はFX口座を選ぶ時に重要になってくるので知っておいて損はないです。

さぁそれぞれ順番に説明していくよ。

1.最低通貨量の問題

単純に考えればくるくるワイドをはじめるのに100万円必要だとすると、掛け金を10分の1にすれば10万円の資金ではじめられるんだよね。

でもそう簡単にはいかなくて

FXの取引には最低通貨量というのが決められています。これは証券会社や口座ごとに違うんだけど一番小さくても1,000通貨からなんです。1万通貨からってところも多い。

くるくるワイドは最低でも1,000通貨単位での取引を想定して考えられています。これを10分の1にスケールダウンさせると100通貨単位での取引が必要になる。

で、さっき言ったように一般的にFX口座の最低通貨量は小さいところでも1,000通貨からなので、100通貨単位での取引は無理。

つまり単純にくるくるワイドをスケールダウンすることはできないってこと。

まぁ例外的にSBIFXとか1通貨から取引できるところもあるんだけど、これは次に説明する資金効率の問題がでてくる。

2.レバレッジと証拠金からくる資金効率の問題

次に資金効率の問題。

FX取引にはレバレッジと証拠金というものがあって、これは簡単にいえば資金に対しての最大取引量を決めるものだと思えばいい。つまり資金効率、利回りに関わってくる。

例えば10万円の資金があって1万通貨のポジションを持ったとする。単純に考えれば

1万通貨✕10円=10万円

なので10円の逆行までは大丈夫だよね。

でも実際の取引では証拠金というものが必要になるのでこう単純にはいかない。

必要な証拠金はレバレッジから計算できる。日本のFX口座の場合レバレッジは最大25倍に定められていて、必要な証拠金は

証拠金=現在の価格✕通貨量/レバレッジ

で求められる。

現在の価格が100円だとすると

100円✕1万通貨/25=4万円

4万円の証拠金が必要になる。

1万通貨のポジションを持ったとすると

資金10万円-証拠金4万円=6万円

6万円が実際に取引に使える金額になるので、6円の逆行までは大丈夫ということになる。

6円だとくるくるワイドで想定している、本体の建値からゴールまでの値幅7円に届いてないよね。

計算すると9,000通貨でギリギリ7円までいけるかな。どのみち10万円の資金では本体1万通貨も建てられないってこと。

さらに実際にはトラップ用の口座は別に必要になる。なんで別に必要なのかは次で説明するよ。

そうなると10万円の資金を半分の5万円ずつ割り振ったとしたら、本体が5000通貨以下になるので見込める利益もかなり小さくなる。

また5000通貨では最低通貨量1,000通貨で考えると、トラップ幅が広くなりすぎてくるくるワイドを正しく実践できないと思うんだよね。

3.トラップ、システムトレードの問題

くるくるワイドではトラップはシステムトレード(自動売買)で行うことを想定しています。

システムトレードを行うには選択肢が2つあって

  1. 証券会社が提供しているトラップトレード専用の口座を使う
  2. MT4口座にEA(トラップトレードのプログラム)をインストールして使う

まず一つめの選択肢。証券会社が提供しているトラップトレード専用の口座。アイネット証券の「ループイフダン」とマネースクエアの「トラリピ」で考えると。

ループイフダンはトラップ幅を予め定められた5つから選択する形になっていて、細かく設定できないのが辛い。

トラリピはデモ口座がないので詳しく調べられなかったんだけど、多分トラップの運用としては問題ないと思う。ただスプレッドが広いので取引コストが大きいのが気になる。

どのみちトラップトレード専用口座を使う場合は本体やヘッジトレードなど裁量トレード用の口座も必要になるので、さっき説明した証拠金と資金効率の問題がでてくる。

次に二つめの選択肢。MT4口座にEA(トラップトレードのプログラム)をインストールして使う場合。

ここでちょっとMT4の説明をするね。

MT4っていうのはFX取引のアプリのこと。日本だと証券会社ごとの独自アプリが多いけど海外のFX口座だとこのMT4が使われることが多いかな。

MT4の特徴はソフトをインストールして自由にカスタマイズできることで、自動売買(EA)のソフトも好きなものを入れられる。

MT4で自動売買を行う場合、それを24時間365日安定して稼働させる環境が必要になります。

停電とか自然災害とかもあるし、これは自宅のパソコンなどでは難しいので、お名前.comのデスクトップクラウドなどのFX専用VPSサービスを利用するのが一般的です。

お名前.comのデスクトップクラウドの価格は、一番安い1GBプランで2,160円/月の費用がかかる。つまり年間で25,920円。

10万円の資金で運用するのに年間で25%以上の運用コストがかかるのはバカげてるので却下です。

以上、くるくるワイドを低資金で実践するための課題を3つあげたけど、わかってもらえたかな。

結構手詰まりな感じだよね。そうなんだよ。かなり厳しいんだよ。

いろいろ考えたんだけど10万円でくるくるワイドを実践するのは正直無理だと思った。

でも私は諦めなかった、諦めたくなかった。

諦めたらそこで試合終了にはしたくなかったんだよ私は

おいしいものも食べたいし、たまには旅行にも行きたいんだよ!

ということで次回は10万円からはじめるくるくるワイドのお話です。楽しみにしててね。

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